仙台駅より西北西に位置する、青葉区荒巻三居沢。仙台城下を北西から南東に流れる広瀬川の中流部、切り立った谷に囲まれた場所には、日本初の水力発電所や交通公園、そして江戸時代から続く、三居沢不動堂が鎮座しております。人々の祈りの場であり、修験者の修行の場、そして仙台城下の鎮護の要ともなる、仙台のスピリチュアルパワースポットの秘密に深入りしてみたいと思います。
仙台 三居沢不動尊は、滝のパワースポット!交通公園・三居沢発電所
広瀬川の中流に位置し、切り立った谷に囲まれた場所、仙台市青葉区荒巻 三居沢という土地には、
子供達が楽しみながら交通ルールを学ぶ施設、三居沢交通公園や、
日本で初めての水力発電所、三居沢発電所があります。
実は、
仙台・宮城近郊に住まう方々にとっては、三居沢という地名は、耳馴染みのある地名なのです。
私も、ご多聞に漏れず、子供の頃から耳馴染みのある地名でした。
仙台の秋の風物詩、芋煮会(イモニカイ)という行楽行事があるのですが、
三居沢には、広瀬川 牛越橋付近の河川敷が、絶好の芋煮会 会場として、とても人気なスポットでして、毎年地元のテレビでも取り上げられる場所なのです。
そんな三居沢には、いくつかの施設が併設されており、その中に、
子供達が楽しみながら交通ルールを学ぶ公園居沢交通公園という、ちょっと変わった?不思議な公園
や、
日本初の水力発電所があります。
発電所は、日本で最も古い水力発電として、明治21年 西暦1888年、東北で初めて電気のあかりを灯し、現在も発電を続けています。
建物は、明治41年、西暦1908年に建てら国の有形文化財に指定されているようです。
私は、交通公園自体の利用はないのですが、三居沢は、幼少の頃から馴染みがあります。
自然環境が豊かで、四季を感じられる環境ですので、散歩、ジョギングには良い環境ですし。河川敷も広くありますので、お弁当を持って行ってピクニックも良い場所ですよ。
発電所には「三居沢電気百年館」があり発電の歴史など資料館になっております。
また、公園も、発電所の見学も入場料が無料ですよ。
仙台 三居澤大聖不動尊、パワースポットの駐車場と御朱印
仙台市青葉区荒巻 三居沢には、交通公園や水力発電所と隣接して、
三居沢不動尊があります。
三居沢不動尊 宮城は、正式名称を、
【三居澤大聖不動尊】(サンキョザワ ダイセイ フドウソン)と言います。
ご本尊は、もちろん不動明王様です。
不動尊の来歴、建立年は不明と言われておりますが、
境内の最古碑には、寛永十一年 西暦1634年の建立年が刻まれており、
江戸時代初期には、既に信仰の地だったと考えられるのです。
後の項目で記しますが、
寛永十一年 西暦1634年 この年代が、重要となってきます。
ご縁日は、毎月28日、
開堂日は、その他、毎月1日・18日・27日・28日・日曜日 となっております。
私は、お参りできるときには、
不動明王のご縁日である28日に詣でておりましたので、他の日、曜日に行ったことは無いのですが・・・・
改めて、三居沢不動尊のHPを確認してみたところ、意外にも御開堂日が多いのですね!
皆様のご関心のある、
御朱印帳への墨書記載は、ご縁日の28日、午前10時~正午まで、
これ以外の時間帯や他日の開堂日には書き置き半紙でのお渡しとなっているようですよ。
やはり、折角足を運び、お参りしたのなら、御朱印の墨書記載いただける日、ご縁日の28日がお勧めですよ!!
また、隣接して、交通公園、水力発電所もございまして、
不動堂さんへのご参拝には、
境内前に数台分の駐車場もございますので、そちらをご利用いただけます。
駐車場の利用に際しましては、
ご縁日、御開堂日、土日は、やや混雑しますし、
周りの道も広くはないので、ルールを守り、お互いに気持ちよく参拝できるように配慮されてくださいね。
仙台 三居沢不動尊、滝のパワースポットは、心霊スポット?
仙台 三居澤大聖不動尊には、暗〜い、噂話しがございます。
それは・・・
仙台で有名な心霊スポット!
ネットへの書き込み、YouTube動画、テレビでの放映もございました。
私は、この手のものを否定する気はありません。
むしろ自由にやっていただいて良いと思います。
なぜなら、各々、興味がある部分が違いますし、心霊怪談好きの方も、それが入り口となり、神仏への深い信仰心を持つ方もいらっしゃいますし、霊に対する、労わりや理解の気持ちを持つ方もいらっしゃいますので。
世の中の全てのモノ、法則は、陰陽に分類できます。
当然、神社仏閣も、
隂と陽、光と影、表と裏、
コインと同じで、裏表が両方あって、一つとなっているのです。
昼があれば、夜が来る、 全くの道理なのです。
生きている者も、すでに亡くなった者も、同じく悩みや、苦しみを抱えているのです。
悩み苦しみのエネルギーが大きい時に、亡くなってしまうと、その想念のまま苦しみ続けたり、死を受け入れることができなかったりします。
辛い時、悲しい時、落ち込んだ時、苦しい時に、神仏にすがるのは、生きている者も、すでに亡くなった者も同じことなのです。
ましてや、
不動明王様は、迷いや苦悩、悪縁を経ち、生と死の決別をつけ、智慧の光りにより、善へと導いてくれるお力を持たれる明王様です。
生きている者も、すでに亡くなった者も、救いを求めて当然ですよね、迷えるものの救いの明王様ですから。
なので、神社仏閣、エネルギーの強いところには、生きている者も、すでに亡くなった者も
集まるのが、不思議なことではなく、道理なのです。
仙台 三居沢不動尊は、滝のパワースポット!滝行中?の不動明王さま
三居澤不動尊 宮城の境内を最奥まで進みますと、
なんと、不動滝と言われる【滝】がございます。
私も初めて、三居沢不動尊に参拝させていただいた時に、
境内の奥に、こんな別世界が広がっているとは〜!と驚いたものです。
境内奥の不動滝は、古に不動明王さまがお姿を表したと言い伝えれている、清らかな自然の滝で
落差が、13メートルもあるようです。
まあ、確かに、お隣には水力発電所があるくらいなので、水が流れており、高低差がある地形な訳ですよね。
不動明王さまが、お姿を表したと言い伝えられている、その滝は、昭和中期まで、実際に修験者さんたちが修行されていたようで、現在は、安全上の理由で滝には入れないとの事です。
ちなみに、その不動滝には、滝下不動明王像が祀られており、
春の新緑の中でも、真夏の猛暑でも、木枯吹く秋にも、氷点下の凍てつく冬も、
朝も、昼も、夜も、不動明王さまは、ず〜〜っと、滝に打たれております。
私は、なんと尊いお姿〜〜、と思ってしまいます。
なぜなら、
不動滝は、厳寒期には氷瀑となる年もあるので、冬に参拝した時は、厚着している自分を恥じてしまうくらいです。
そして、現在は、不動滝には入れませんが、滝の前に、御滝前という名で、祭壇が設けられており、
御供物やお線香を手向けられるようになっており、そこから手を合わせて、
滝に打たれている不動明王さまや、御滝横 不動明王像群にお祈りができるようになっておりますよ。
仙台 三居沢不動尊 パワースポットは、仙台十二支の守り本尊?
仙台 三居沢不動尊は、古くから霊言あらたかと言われ、
滝には、不動明王さまも現れた!! と、言い伝えられています。
特に、眼病平癒にご利益があると言い伝えられており、
江戸時代から、仙台城下や、近郷各地の人々も、そのご利益を授かるべく、参拝客が絶えなかったと聞きます。
そして、三居沢不動尊のご本尊は、不動明王さまですが、
不動明王さまは、三居沢に限らず、全国各地で祀られており、
その霊元あらたかな事で、人々の信仰が絶えませんが、
もう一つの顔が、十二支の守本尊、酉年生まれの守り本尊でも有らせられますよね。
仙台城下でも、もちろん、その通りなのですが、
現在の仙台では、十二支の守り本尊、酉年生まれの守り本尊は、別の寺院の不動明王さまとなっております。
ここからは、私の勝手な推測になるのですが、
本来、どの寺院の不動明王さまであっても、不動明王さまの御神徳、ご利益は変わりはないのですが・・・・
仙台城下の、十二支の守本尊は、ちょっと事情が違います・・・
それは、十二支の守本尊は、仙台城下の結界にもなっているという事情があるのです。
結界を張り、城下の守りとしたのは、仙台藩 初代藩主 伊達政宗公と言われておりますよね。
伊達政宗公が、仙台城を築城開始、城下の縄張り開始が、慶長5年 西暦1600年です。
三居沢不動尊の来歴は不明なのですが、境内にある、最古碑に刻まれた年号は、寛永十一年、西暦1634年が刻まれています。
突然信仰が起きることはないので、
当然、その前代から信仰があり、多くの人々が集まり、三居沢参りが有名になった頃に、石碑が寄贈されたと考えられます。
寛永十一年、西暦1634年という年は、
伊達政宗公が、江戸屋敷でお亡くなりにならる、2年前です。
政宗公が、十二支の守本尊を、仙台城下の結界とされたと考えますと、
仙台築城、城下が作られた後、おおよそ30年くらい経て、三居沢不動尊が、人々の信仰を集め、
石碑を寄贈された頃と考えてることが自然だと思います。
また、
三居沢不動尊は、仙台城下より酉の方角(西)に位置しますので、
当初、仙台城下の、十二支の守り本尊、酉年生まれの守り本尊は、
三居沢不動尊の不動明王だったのではないか?と、思えてならないのです。
残念ながら、現在、この史実は、歴史ぬ埋もれて、確認はできませんので、私の、勝手な妄想なのですが・・・
最後まで読んでくださり有難う御座います。
安陽都奈(あひつな)
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